「塩田千春 精神の呼吸」展


先日、国立国際美術館に「塩田千春 精神の呼吸」展を見に行った。
塩田千春氏は現代アートの世界ではかなり有名な作家のようで、横浜トリエンナーレ
に泥で汚れた巨大なドレスを出展しているのをテレビか何かで見た記憶があった。
今回はその巨大ドレス(3着)の他、壁から放射状に2000足の靴が赤い糸で繋がっている
作品(靴は一般公募で集めたそうだ)などダイナミックな作品が多かった。
中でも、ずらりと並んだベッドの周囲を黒い糸が埋めつくしている作品は
圧巻だった。彼女の作品からはある種の過剰さが生や死に対する憧憬、恐怖心のような
ものをあぶり出しているような印象を受けた。

ちなみに同じ階で展示されていた「石内都/宮本隆司」両氏の写真もよかった。
普段美術館や博物館に行くことは滅多にないが、珍しく見に行って良かったと思える
内容であった。ちなみにメインのモディリアーニ展はとくに興味がなく見なかった
ため、観覧料は130円(学生)であった。