現代アート系の美術館を巡る その3

「液晶絵画」展を見に、東京都写真美術館に行った。
京都でやってたのを見逃していたのでちょうど良かった。
結論から言うとこれは非常に面白かった。
アートはその時代の最新テクノロジーと密接な関係にあるとはよく言われるが、
まさにテクノロジーの発達が可能にした新たな表現と言えるだろう。
「液晶絵画」は非常に高精細な液晶に、繊細な動きが加わり今までの絵画や
ビデオ映像とは異なる印象を与える。これは実際に見てみないとなかなか
言葉では伝わらないと思う。千住博の繊細な日本画ビル・ヴィオラ
静と動の表現、サム・テイラーウッドの時間感覚をはく奪されるような
早回し映像など、どの作品も個性的で面白かった。また映像ばかりが注目され
るが、音の点でもなかなか繊細で凝った表現が多かった気がする。
ただブライアン・イーノの作品はいまいち面白くなかったが。

ちなみに横浜トリエンナーレも行ってみたが、着いたのが夕方17時で一時間しか
見れなかった。まさか18時で終わるとは思わなかった。。
新港ピア一つ見ただけなので何とも言えないが、特に印象に残るようなものはな
かった。どうも自分は予備知識あるいは作品の解説などを読まないと分からない
ような作品にはあまり魅力を感じない。逆にいえばそのような予備知識なしでも
がつんとインパクトを受ける作品を好む傾向にあるようだ。