音のソノリティ

毎週日曜の夜(20:54〜21:00)にやっているのを知ってからは、
時々見るようになった。
日本各地の自然の音や土地・風土に根付いた音を流している番組である。
この番組はあくまで音が主役であるから、映像は脇役にすぎない。ナレーションも
番組の冒頭にわずかに入るだけで、説明的な字幕もなく、音に集中できるように
配慮されている。今日の回は、産卵期のやどかりが浜辺を埋め尽くす音が放送されて
いたが、なかなかインパクトがあり面白かった。


5分程度のミニ番組とはいえ、これだけ実験的な番組が、2003年から7年近くも続いている
というのは驚きである。スポンサーは当初から1社だけのよう。こんな素敵な番組があるとは、
テレビも捨てたもんじゃない。何か賞をもらったみたいなことが書かれていたので、評判もいいのだろうか。
放送は既に325回を超えるようで、WEBサイトではこれまで放送した回の音が試聴できる(音質はいまいちだが)。
「ブダイが岩をかじる音」とか、「貝が落ち葉を食べる音」とかマニアックなのも結構あって素晴らしい。
個人的には、録音機材の情報が知りたいなあ。やっぱりSankenのマイクとか使ってるんだろうか。制作会社
はどこなんだろう。